マカを飲んで下痢をしてしまった理由
マカを飲んで下痢をしてしまった...
下痢は、通常の便よりも水分が多い便のことです。
医学的には、便に含まれる水分量が１日２００ｍｌ以上の場合、下痢と判断します。
急性の下痢の主な原因は、消化に悪いものを食べてしまったこと、暴飲暴食をしたこと、冷たいものを食べてしまったことなどが挙げられます。
マカを飲んで下痢をしてしまったという方の原因としては、「過剰摂取」が考えられます。
では、なぜマカを過剰に摂取すると下痢をしてしまうのでしょうか？
マカにはアミノ酸、ビタミン、ミネラルなど、様々な栄養成分が含まれています。
マカを過剰摂取するということは、つまりマカに含まれる上記の栄養成分を過剰摂取してしまうことになるのです。
マカに含まれる栄養成分の中でとくに過剰摂取に注意が必要な栄養成分は以下の２つです。
（１）亜鉛の過剰摂取
マカに含まれる亜鉛は、味覚を正常に保ったり、コレステロールの上昇を抑えたりといった働きがあります。
しかし、過剰に摂取すると貧血や下痢を引き起こすことがあります。
亜鉛の一日の目安摂取量は成人男性で１０ｍｇ程度、成人女性で８ｍｇ程度とされていますので、これ以上の摂取は控えましょう。
（２）鉄の過剰摂取
マカに含まれる鉄は血中の「ヘモグロビン」で存在しています。
ヘモグロビンは全身に酸素を届ける働きがありますので、不足すると貧血になったり、疲れやすくなります。
体の健康維持のためには非常に重要な栄養成分なのですが、過剰に摂取すると下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。
鉄の一日の目安摂取量は成人男性１０ｍｇ程度、成人女性１２ｍｇ程度（妊娠・授乳中２０ｍｇ程度）とされていますので、これ以上の摂取は控えましょう。
このようにマカに含まれる亜鉛と鉄は過剰に摂取すると、ともに下痢を引き起こす恐れがあります。
しかし、亜鉛も鉄もむしろ現代人には不足しやすいミネラルですので、通常の食事から過剰症になることはほとんどありません。
これらのミネラルで過剰症になってしまう原因の多くはサプリメントなどの過剰摂取にあります。
通常の食事でも亜鉛や鉄、その他のミネラルを意識して摂っている方が、さらにマカでたくさんのミネラルを摂ってしまうと、過剰摂取になるリスクが高まります。
マカの効果を安全に、そして効率的に得るためには、１日の目安摂取量を必ず守ってください。
体質や体型など、人によって適切な摂取量というのは異なるものの、マカの１日の目安摂取量は１５００ｍｇ～４０００ｍｇ以下ですので、それ以上の摂取は控えましょう。
また、普段から胃腸が弱いと感じている方やマカ初心者の方、体重が軽い方などは摂取量を１５００ｍｇから始めたり、空腹時の摂取は控えたりすることをおすすめします。
マカで下痢をしてしまったときの対処法
マカで下痢をしてしまったときは、慌てずに、まずは一旦摂取を中止してください。
そして、以下の方法を試してみてください。
（１）水分補給
下痢が続くと体内からは水分や塩分が失われ、軽い脱水症状のような状態になりますので、水やスポーツドリンクなどで水分補給をしましょう。
冷たい水を飲んでしまうと、かえって胃腸を刺激してしまう恐れがありますので、水は常温の水がおすすめです。
また、お茶やコーヒー、ジュースなどは水分補給にはなりませんので、水かスポーツドリンクで水分を補給してください。
（２）食事は少量で済ませる
軽度の下痢の場合は、胃腸に負担をかけない温かいスープやおかゆなどを摂り、重度の下痢の場合は、食事を控えて水分補給だけで済ませた方が良いでしょう。
下痢がおさまっても、油分や塩分が多いものは控えて、消化の良いものを少しずつ摂りましょう。
（３）安静にする
下痢によって体力が消耗し、身体からも栄養成分が失われている状態ですので、早期回復のためには安静にすることが大切です。
スマホやタブレットなどを見ると交感神経が刺激されて、胃腸機能の回復を低下させますので、目を閉じて体を楽な体勢にしてゆっくりと過ごしましょう。
急性の下痢は、しばらくすると治まるものがほとんどです。
しかし、下痢に加えて、発熱、激しい腹痛などが併発した場合は、胃腸炎などの可能性もありますので、下痢以外の症状が併発した場合は速やかに受診してください。
マカは目安摂取量を守って摂取する！
マカで下痢を起こさないためには、目安摂取量を守ることが大切です。
だからといって、効果実感を早く得たいがために最初から４０００ｍｇを摂るのはおすすめしません。
まずは１０００～１５００ｍｇから始めて、不調が現れないことを確認したら、少しずつ量を増やしていき、自分の体にとって適切な摂取量を見極めてください。
正しく摂取することで効果実感を得やすくなりますので、下痢を引き起こさないためにも、摂取量を守って摂取してください。
