マカに含まれる「アスパラギン酸」の正体

マカに含まれる「アスパラギン酸」とは?

マカとは、南米ペルー原産のアブラナ科の植物で、大根やカブの仲間です。
必須アミノ酸やビタミン、ミネラルなどがバランス良く含まれていることから、精力剤や滋養強壮のドリンクやサプリメントなどにも使用されています。
マカには様々な成分が含まれているのですが、その中でもとくに注目されている成分が「アスパラギン酸」です。
アスパラギン酸はタンパク質を構成するアミノ酸の一つで、体内で合成できる「非必須アミノ酸」に分類されます。

アスパラギンは昆布の旨味成分

アスパラギン酸はアスパラガスからその成分が発見されたことからアスパラギン酸という名前がつけられました。
アスパラギン酸はアスパラガスを始めとした非常に多くの食品に含まれており、代表的なものに「昆布」があります。
実は昆布のあのうまみ成分こそがアスパラギン酸なのです。
また、アスパラギン酸は砂糖よりもカロリーが低いにもかかわらず砂糖の200倍もの甘味を持っているともいわれています。
その性質から、清涼飲料水などに甘味料としても使用されています。

アスパラギン酸の働き

そんなアスパラギン酸は、人の身体の中でも重要な役割を担っています。
アスパラギン酸はタンパク質を代謝して、体内のエネルギーを作り出すサポートをしたり、ミネラルを細胞に届ける働きを担っています。
また、アスパラギン酸は激しい活動や運動をするときにエネルギー源として使用されるグリコーゲンの生成を促す働きもあります。
ですから、アスパラギン酸が不足すると、疲労回復が遅れて疲れやすくなったり、体力が低下したり、体調不良を引き起こしたりする恐れがあるのです。
ほかにも、アスパラギン酸を摂ることで様々な効果が期待されています。

アスパラギン酸に期待される効果

デトックス

通常であれば、体内で発生したアンモニアは内臓で無毒化され尿となって排出されますが、内臓機能が低下したり体調が悪かったり、また発生するアンモニアの量が多いと、アンモニアは上手く無毒化されず、血液にのって体内を巡ります。
アンモニアが血液によって全身を巡ると、疲れやすくなったり、体調不良を引き起こしたり、便秘、肌荒れなどを引き起こす恐れがあります。
アスパラギン酸には尿を合成してアンモニアを体外へと排出する働きがありますので、身体のデトックスを促します。
これにより、疲労回復をサポートし、便秘や肌荒れを防ぎます。

うつ病の予防

アスパラギン酸はストレス抵抗性を高めると考えられています。
ストレスへの耐性が強くなることで、強いストレスによって生じる自律神経の乱れを予防します。
自律神経の乱れは、うつ病や自律神経失調症などを引き起こすリスクを高めますので、ストレスに強い身体を維持することで、うつ病や自律神経失調症のリスクを下げます。

乾燥肌の予防・改善

肌は皮脂や天然保湿因子、角質細胞間脂質などのうるおいによって保護されています。
加齢や紫外線、ストレス、生活習慣の乱れなどによってこれらのうるおい成分が減少すると、肌の水分量も減って、肌は乾燥しやすくなります。
うるおい成分の一つである天然保湿因子は、アスパラギン酸を含むアミノ酸や尿素などから構成されていますので、アスパラギン酸を摂ることで天然保湿因子の生成を促します。
また、アスパラギン酸は肌のターンオーバーを促進する作用もありますので、古い皮膚と新しい皮膚の入れ替わりがスムーズになり、健やかな肌を維持します。
さらに、近年の研究によって真皮I型コラーゲンにアスパラギン酸を加えるとコラーゲンの繊維束が太くなることが判りました。
真皮I型コラーゲンは肌のハリや弾力を維持するために重要なコラーゲンですので、アスパラギン酸によってコラーゲン繊維束の形成が促されると、肌のハリ、弾力UPが期待できます。

ほかにも、アスパラギン酸は鉄欠乏性貧血や慢性肝炎、肝硬変、てんかん、アルツハイマー病にも有益とされています。

マカでアスパラギン酸を摂取

アスパラギン酸は体内で合成することのできる非必須アミノ酸ではありますが、加齢やストレス、生活習慣の乱れなどによって合成量は減少していきますので、食事から積極的に摂ることが大切です。
アスパラギン酸はアスパラガス、豆類、牛肉に多く含まれていますが、マカで摂取すれば豊富な栄養素と一緒にアスパラギン酸を摂ることができます。
体内からアスパラギン酸が欠乏するとエネルギーを生み出しにくくなるだけでなくアンモニアの排出が滞る恐れもありますので、疲れやすくなったり、疲労回復が遅れたり、体力が低下したりといった不調を招きます。
マカにはアスパラギン酸の働きをサポートするアミノ酸やミネラル、ビタミンCが豊富に含まれていますので、アスパラギン酸の持つ働きをさらに強化します。
疲労回復を促すアスパラギン酸はマカで摂取しましょう。

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